突然ですが皆さんは、
このような求人を目にしたこと、ありますか?
![](https://beaver-66.com/wp-content/uploads/2021/03/スクリーンショット-2-1.png)
これは求人情報サイトに掲載されていた、
ある運送会社の求人です。
注目してほしいのは赤枠部分。
月給35万円~50万円ってかなり幅がありませんか?
なぜ同じ会社で15万円も差が出るのか。
実は求人情報サイトには具体的内容を掲載して
いない独特な給料体系をもった運送会社が
一部存在するからなのです。
今回は実際にあった運送会社の給料体系を、
現役のトラック運転手がぶっちゃけます!
※画像にある経験や能力はあまり関係ない…
この記事を書いた人
・小学校教員からトラック運転手へ転職
・これまで4社の運送会社に勤務
・トラック運転手歴6年(現役)
・小型トラック〜大型トレーラーまで経験
この記事を読むことで、今まで知らなかった
トラック運転手の実態を知れるほか、
運送会社選びの参考になります!
本記事を読んでほしい人
・トラック運転手の給料体系が知りたい人
・トラック運転手への転職希望者
・他社の給料体系を知りたい現役トラック運転手
トラック運転手の給料体系は大きくわけて4つです。
・時給
・日給
・月給
・歩合制
時給・日給・月給は馴染みがあると思います。
肝心なのが歩合制。
冒頭にあった、月によって15万円も差が出る会社は
歩合制を採用している可能性が高いです。
「歩合制=ダメ」
というわけではありません
求人情報に明確な記載がされていないのは
グレーゾーンな部分ですが…
4つの給料体系それぞれに、運送会社ならではの
メリット・デメリットがあります。
次で詳しく見ていきましょう。
トラック運転手の給料体系 時給
勤務時間が長くなりがちな運送会社で、
時給制は少数派ですが存在します。
繁忙期や遠方への配達が重なると
稼ぎは良くなりますが、
閑散期になると会社は人件費削減のため、
早上がりを指示するなど収入は落ち込みます。
長距離・中距離の会社では基本的に
時給制は無いと考えてよいでしょう。
メリット
・繁忙期は収入アップ
・給与計算が簡潔
・待機中も給料に反映
デメリット
・閑散期は収入減
・イメージが悪い
・有給休暇が曖昧になる
トラック運転手の給料体系 日給
トラック運転手ではそこそこ見受けられる日給制。
地場(近距離)の会社で特に多く見られます。
時給制と同様、長距離・中距離の運送会社では
日給制は無いでしょう。
閑散期でもある程度の補償はされますが、
繁忙期はサービス残業で長時間労働になる
可能性があります。
なかには時給換算で残業代を支払う会社もあり。
会社によっては待機中などの空いた時間で、
雑用を命じられることもあります。
メリット
・閑散期でも収入が減りにくい
・給与計算が簡潔
・有休休暇がわかりやすい
デメリット
・繁忙期でも収入アップが見込めない
・サービス残業の可能性有
・仕事が無ければ雑用も・・・
トラック運転手の給料体系 月給
一般的なサラリーマンや公務員ですと、
月給制のところが多いですよね。
ところがトラック運転手では、
そこまで多くはない給料体系なんです。
中小企業の運送会社は月単位で仕事が変動することが多く、
来月の収入がはっきりしません。
そのため、常に固定の給料を払うことに
リスクが生じてしまうのです。
毎月の収入が決まっている「ルート配送」などの
定期便を持つ会社は、月給制の会社が多い。
またトラック運転手は、
固定の給料で満足する人が少なく、
頑張った分だけ給料に反映されることを望む人が、
多数なことも月給制が少ない原因だと言えます。
メリット
・給料が安定
・給与計算が簡潔
・仕事内容も固定の会社が多い
デメリット
・上限が見えているため
モチベーションが上がりにくい
・繁忙期も給料据え置き
・仕事を増やされる可能性あり
トラック運転手の給料体系 歩合制
現在長距離・中距離運行のある運送会社は
そのほとんどが歩合制です。
地場の会社でも私の知る限りでは、
半数の会社で歩合制を採用しているように感じます。
運送会社での歩合制とは、会社が顧客から依頼された荷物を
従業員であるトラック運転手に割り振り、
運んだ分に応じたインセンティブが給料に反映される仕組み
トラック運転手が仕事を獲得してくるわけではない
歩合制にも以下の2種類があります。
・1運行〇〇円
・売り上げの〇〇%
それぞれの特徴は…
歩合制 1運行〇〇円
“1回積んで1回降ろす”この行程で1運行となります。
1運行あたりの金額は運行距離に比例し、
距離と金額の基準は会社によって様々です。
また乗車するトラックのサイズによって
金額は変動します。
メリット
・給与計算が簡潔
・仕事のモチベーションを
維持しやすい
・繫忙期はかなり稼げる
デメリット
・閑散期は収入減
・有給休暇が曖昧
・ドライバー同士で仕事の取り合いが
起きることも・・・
歩合制 売り上げの〇〇%
トラック運転手が運搬した荷物の売上に対して
会社があらかじめ定めた割合に応じて給料に換算されます。
割合は会社によって様々ですが、
平均すると30%前後になります。
メリット
・仕事のモチベーションを
維持しやすい
・繫忙期はかなり稼げる
・キツい仕事ほど売上が上がるため平等
デメリット
・閑散期は収入減
・有給休暇が曖昧
・売上の把握が困難で不透明な部分が多い
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まとめ
トラック運転手の給料体系はいかがでしたか?
時給・日給・月給は他の業界でもありますが、
現場職の歩合制は運送会社くらいではないでしょうか。
歩合で給料が決まる運送会社でも、求人情報に
「我が社は歩合制です!」
とは記載できません。
仮にこの先、運送会社の面接を受けることがあれば
給料体系は必ず確認しましょう!
ただ先述したように、歩合制が悪いわけではありません。
今回ご紹介した給料体系それぞれの
メリット・デメリットを理解し
そのうえで自分に合った会社を選択することが大切です。
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