トラックドライバーの仕事って過酷でキツいでしょ?
長年トラックに乗っていると、こんな質問を受けます。
「トラックドライバー=過酷・キツい」
イメージは強いようですが、実際はどうなのか。
現役の大型ドライバーがお答えします。
本記事で得られる内容
・トラックドライバーの仕事は過酷でキツいのか
・過酷でキツい会社の特徴
・ブラック企業と優良企業の見分け方
私自身の経験に加えて、
周りのドライバーの意見も取り入れた内容です。
そのためリアルな現場の意見を知ることができます。
トラックドライバーへの転職を考えている人や、
現在勤めている運送会社が
ブラック企業だと感じている人は
ぜひ最後まで読んでください。
きっと運送会社を選ぶ参考になります。
この記事を書いた人
・小学校教員から転職
・これまで5社の運送会社に勤務
・トラックドライバー歴6年(現役)
・小型トラック〜大型トレーラーまで経験
結論から言うと、会社によります!
私が現在勤めている会社では、
過酷やキツいといった意見は聞かれません。
ですが私が過去に勤務した運送会社は
かなり過酷でした。(その分給料は良かったです)
具体的な違いを次で解説していきます。
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トラックドライバーの仕事って過酷でキツい?
先述したように、過酷かどうかは運送会社によって大きく異なります。
決め手として大事なのは次の3つです。
・会社のスタンス
・高速道路利用の可否
・取り扱う荷物
・運行距離
それぞれの具体的な違いを見ていきましょう。
会社のスタンス
まずはじめに、その会社のスタンスが重要です。
スタンスは大きく2パターンに分けられます。
①.利益が多少薄くても数をこなす会社。
給与は上がるがドライバーの負担は大きい。
②.適切な運賃の荷物しか扱わない会社。
給与はそこそこで無理のない勤務体系になる。
※トラックドライバーの給与は、
歩合で決まる会社が多い。
より多く荷物を運んだ月は給与アップ。
次にドライバー自身のスタンスです。
給与はほどほどでプライベートな時間を求める人が
①の会社に勤めると、おそらく過酷に感じます。
プライベートな時間を求めず「とにかく稼ぎたい」人は、
①の会社でもそこまで過酷に感じることはないでしょう。
「過酷でキツい」かは、
会社のスタンスとドライバーのスタンスで決まる。
高速道路の許容範囲
仕事が「過酷でキツい」かどうかは、
会社が高速道路の利用をどこまで
許容してくれるのか、これが大きいです。
運送会社は、次のケースに高速道路の利用を許可します。
8:00にA地点で荷物を積込み後、11:00にB地点へ届けて
A地点~B地点まで下道4時間、高速2時間かかりますが…
※下道=一般道のこと
間に合わないとまずいから高速使っていいよ
このケースは積込みと配達がを同日でした。
会社の本質が見えるのは
前日のうちに積込みをしている状況です。
大事なところなのでパターンを3つ挙げます。
どのパターンが過酷か想像してみてください!
・前日積込んでおいた荷物を、
AM9:00に会社から約250km離れた地点に配達
・休憩を含めた所要時間は
下道7時間 高速3.5時間
・荷卸しに1時間かかる
・その日は配達して帰社すれば勤務終了
行き帰り下道で!
パターン1の勤務時間は
AM2:00~PM5:00 15時間勤務
行き高速、帰り下道で!
パターン2の勤務時間は
AM5:30~PM5:00 12.5時間勤務
行き帰り高速で!
パターン3の勤務時間は
AM5:30~PM13:30 8時間勤務
いかがですか?
同じシチュエーションでも、高速道路の許容範囲で
ドライバーの負担が異なることがわかります。
・パターン1の会社は過酷でブラック企業寄り
・パターン3の会社は優良企業と言えます
一部区間の高速利用を許可し、
勤務時間が長くなり過ぎないよう調整する会社もある
高速利用に関しては、会社によって
独自ルールを定めてる場合もあるので入社前に要確認
取り扱う荷物が重要
次に「過酷でキツい」かどうかを決める判断材料として
その会社がメインで運ぶ荷物を知ることが重要です。
これはどの業界にも言えることですが
運送会社にも収益の柱となる顧客が存在します。
当然その顧客が扱う荷物を運ぶ機会がより多くなるので、
過酷かどうかの決め手になるのです。
ここでは特に過酷とされる荷物の種類を紹介します
・カップ麺
・お菓子
・家具 ・家電
これらの荷物は主に手積み・手降ろしで、
積込みに2~3時間・荷おろしに2~3時間ほどかかります。
過酷でキツい分、給与は比較的高い傾向にありますが、
よほど体力に自信がない限りは過酷に感じるでしょう。
ケースの荷物を手作業で
積込み、もしくは荷降ろしすること。
別名「バラ積み」「バラ降ろし」「手づかみ」etc…
ただし例外もあります。
これらの荷物が、パレット積み・パレット降ろしであれば
フォークリフトでの作業になるので、体力的にかなり楽です。
仮に運送会社への入社を希望するのであれば、
その会社がどのような荷物を、どういった方法で積み降ろしするのか、
しっかり確認しましょう。
カップ麵など先にあげた荷物を、
毎日手積み・手降ろしさせる会社であれば、
かなり過酷でブラック企業の可能性が高いと言えます。
運行距離も確認
続いて確認しておきたいのが、運行距離です。
運行距離は大きく
長距離・中距離・地場にわけられます。
・長距離 1~2日/週
・中距離 2~3日/週
・地場 7日/週
ケース・バイ・ケースではありますが、基本的に
中距離・長距離ドライバーは毎日を家では過ごせません。
その分稼ぎは良くなりますが、
給料よりもプライベートな時間を求める場合は
ただの過酷でキツい仕事です。
自分が稼ぎたい金額と運行距離を照らし合わせ、
どこまで許容できるかバランスが大切になります。
長距離の荷物しか扱わない会社もあるのでしっかり確認しましょう。
まとめ
「過酷でキツい」かどうかは会社次第。
・自分のスタンス合わない会社だとキツい
・求める給料と休日のバランスに
マッチする会社であればそこまでキツくはない
・高速道路の利用が可能か否かは重要なポイント
トラックドライバーは、荷物を運んだ分が
給料に反映されるシステムがほとんどです。
そのため稼ぐ給料と過酷さは比例します。
より多く稼ぎたいのであれば多少過酷でも
受け入れるしかありません。
給料はそこそこで良いから、プライベートな時間を
求める人は、仕事量を配慮してくれる
運送会社は必ずあります。
根気強く探してみてください。
そうすることで過酷とは無縁の優良企業が見つかることでしょう。
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