トラック運転手の仕事って肉体労働でキツいでしょ?
この質問をよくされます。
キツいかキツくないかで言うとそりゃキツいのですが、世の中キツくない仕事のほうが圧倒的に少ないので、あまり気になりません。
結局のところ、その仕事が合うか合わないかが大事ですよね。なので向いている人であれば、トラック運転手の仕事でもそこまでのキツさは感じないのではないかと思います。
しかし!どんなにトラック運転手の仕事が向いていても、これは二度と運びたくない!と思う荷物も存在するのです。
今回は9割のトラック運転手が心から嫌がる荷物についてご紹介します。これからトラック運転手の仕事を視野に入れている人は、ぜひ参考にしてください。
トラック運転手がキツいと感じる荷物
パチンコ・スロット台
パチンコ・スロットをしたことがある人であれば新台入替というワードに聞き覚えがあるでしょう。
パチンコをしない人のために捕捉すると、パチンコ屋が新しいパチンコ・スロット台を導入し、古い台を撤去することです。
同じ台ばかりだとお客さんも飽きてしまうので、新台入替は一定の周期で行われます。
このとき、古くなったパチンコ・スロット台の運搬を任されるトラック運転手は過酷な仕事を経験することになります。
主にパチンコ屋からリサイクル工場、もしくは一時保管するための倉庫間を輸送するのですが…
このとき重量が30kgほどあるパチンコ台(スロット台は40㎏ほど)を多いときで300台以上手積み手おろししなくてはいけません。
30kgあるパチンコ台を300台以上
40㎏あるスロット台を200台以上
単純計算で9,000kg(9t)以上の重さを手積み手おろしするとなると、運送業界を長く経験しているベテラン、体力に自信のある若手関係なく疲れ果ててしまいます。
パチンコ台300台・スロット台200台 手積み手おろしに要する時間の目安は
手積み 約3時間
手おろし 約2時間
廃棄するパチンコ台は輸送費を削るために、上下、裏表を組み合わせながら隙間なく積む必要があり、さらに2段積みや3段積みをしなくてはなりません。
![](https://beaver-66.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2977-1-1024x672.jpg)
経験したことがない人にはこのキツさは伝わりにくいと思いますが、ざっくり例えると
30kgのものを持ち3時間かけて300回スクワットするような感覚
さらに最近のパチンコ台は豪華な装飾が施されており、これが積み下ろしのときに足へ直撃。終わってみるとアザだらけになることも珍しくありません。
このことが理由で、多くのトラック運転手がキツいと感じる荷物となっています。
トラック運転手がキツいと感じる荷物
カップ麺
次にご紹介するのは、トラック運転手が嫌がる荷物の代表格に君臨するカップ麺。
カップ麺って軽いから楽そう
このように思う人もいるかもしれませんが、決して楽ではありません!むしろ運送業界内ではかなりキツい荷物として有名です。
たしかにひとつひとつは非常に軽いのですが、カップ麺は荷台の上下左右に隙間なく積み込まなくてはなりません。
メーカーは輸送単価を少しでも下げるため、トラックの荷台の大きさを計算して隙間がでないようケースの生産をしているのでしょう。
積み込みのときに全くと言っていいほど余分なスペースはできないのです。
隙間なく載せるのでかなりの数が荷台に収まります。
その数は1,500ケース、およそ18,000食分です。
カップ麺自体の重さはそこまでないので、腕が上がらなくなるほど疲れる!なんてことはありません。
それでも積み込みと荷下ろしにはそれぞれ3時間要します。例えると、有酸素運動をしているような気分です。
積み込み 3時間
荷下ろし 3時間
合計6時間の有酸素運動している感覚
さらにカップ麺に関して言えば、肉体的な疲れもそれなりにあるうえに精神的なダメージも大きくなります。1,500ケースというのはなかなか終わりが見えないためです。
やってもやっても終わらない。そんな気がしてしまうことが、カップ麺をキツいと感じるトラック運転手が多い理由でもあります。
カップ麺は精神的ダメージも大きい
これと似た荷物にお菓子があり、種類にもよりますがカップ麵と同じようなカタチをしているのでキツいと感じる運転手が多いようです。
トラック運転手がキツいと感じる荷物
紙袋物
紙袋物と聞いてもあまりピンとこない人が多いと思いのではないでしょうか。
ここでの紙袋物とは紙袋に入った以下のものです。
![](https://beaver-66.com/wp-content/uploads/2022/09/20200510153742.jpg)
・米
・小麦粉
・その他粉物
この紙袋は一袋あたりの重量が20kg〜30kgあります。一度の積み込みで載せる数は400袋になることも。ただこの紙袋物が厄介なのは、重量や数だけではありません。
紙袋物は内容物が柔らかいため、グニャグニャしてかなり持ちにくいです。
また画像からもわかるようにカタチが平たく、
低い位置から持ち上げることになるので腰腰などの原因にもなります。
トラック運転手の職業病である腰痛。その引き金になる紙袋物は、トラック運転手の天敵と言える荷物でしょう。
トラック運転手がキツいと感じる荷物
家具
近年では、大量生産で低価格の家具がたくさん流通しています。その背景には輸送費のコストを抑えるため、トラック運転手が手積み手おろしで荷物を運んでいることもひとつの理由です。
家具の取り扱いは他と異なり、カタチが統一されていないことが特徴としてあげられます。ソファや食器棚といった大型なモノから、スリッパや生活雑貨のような小さなものまで様々です。
そのため家具の積込みは、頭と身体を使ったテトリスのようなものです。
様々なカタチをした重たいモノを、テトリスのように頭と身体をつかって3時間ほどで積むため、積み終わったころには疲れ切ってしまいます。
トラック運転手がキツいと感じる荷物
よろこぶ運転手もいます
9割のトラック運転手がキツいと感じる荷物でも、嫌がらずよろこんでしまう人もいます。なぜかというと、キツい荷物ほど給料が上がるからです。
キツい荷物=給料が上がる
どんな仕事でも他の人がやりたがらないキツい仕事は高単価になりやすいですよね。
それと同様なことがトラック運転手の仕事にも言えます。またトラック運転手の給料は歩合制の会社が多いため、キツい荷物を運ぶトラック運転手ほどたくさん稼ぐことができるのです。
キツくても良いから多く稼ぎたい!!
こういった人には悪くない仕事なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
ただでさえキツい仕事のイメージが強いトラック運転手ですが、なかでも特にキツいものをご紹介させていただきました。
最後にまとめです。
・廃棄のパチンコ台
・カップ麺
・紙袋モノ
・家具
以上がトラック運転手の9割がキツいと感じる荷物です。
トラック運転手には興味があったけどこれは無理だと思った人も安心してください!
全ての運送会社がこの荷物を扱っているわけではありません
トラック運転手のことを考えて、キツい荷物は運ばないと断言している会社もじっさいに存在します。
トラック運転手として職を探す場合は運送会社をしっかり吟味することが大切です。
妥協や焦りで就職先を選択すると、とんでもない荷物を運ぶ会社だった…なんてことは珍しくありません。
妥協や焦りで運送会社を選ぶのはキケン
いくつかの運送会社の面接を受けて比較検討をおこない、ご自身に合った荷物を取り扱う会社を選択しましょう!
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