トラックの仕事

トラック運転手が過酷な仕事と言われる理由3選【運転だけじゃないんです…】

みなさんはトラック運転手の仕事と聞くと
どんなイメージを持ちますか?

・キツい
・家に帰れない
・事故の危険

などでしょうか?
ほとんど正解です!

これらをトータルして

“過酷”

と一言で表現されたりします。

しかし過酷と評される上記の理由も、
具体的な部分までは知られていません。

なんか、あれでしょ?

ずっと運転してないといけないんでしょ?

こんなイメージが強いようです。

間違ってはないのですが、
それが全てではございませんっ!

そこで今回はトラック運転手歴6年のぼくが
トラック運転手の仕事が
過酷と言われる理由を紹介します!

この記事を書いた人

・トラックドライバー歴6年(現役)

・小型トラック〜大型トレーラーまで乗務

・地場~長距離まで経験

この記事を読むと、トラック運転手の
仕事内容を具体的に知ることができますよ!

この記事をおすすめしたい人

・トラック運転手への転職を考えている

・トラック運転手に興味関心がある

・他業種の仕事内容が知りたい

まずトラック運転手が過酷と
言われる大きな理由は次の3つです。

  • 肉体労働
  • 拘束時間
  • 長時間運転

これだけだと周知の事実でしょう。

なのでこれら3つを、より具体的かつリアルな
トラック運転手視点で解説します!

トラック運転手が過酷な仕事と言われる理由 【肉体労働】

トラック運転手にとっての肉体労働が
どういったものかご存知でしょうか?

それは業界内で手積み・手おろし
と呼ばれるもの。

手積み・手おろしとは

ダンボールや袋状の荷物を
一個ずつトラックに積込み、
配達先で一個ずつ降ろすこと。

ばら積みはどんなに早くても

中型トラック満載で1時間〜2時間

大型トラック満載で2時間〜3時間

かかる。手おろしも同様の所要時間。

これだけでは過酷さは
伝わりにくいと思いますので、

次のイメージをしてみてください。

①画像のダンボール 重さは1kg

②これを自宅のリビング(16畳)が
 ビッシリ埋まるように積み上げる。

③埋まった時が積込み完了です。

④次にリビングから全て外に出して
 荷降ろし完了

荷物によってダンボールサイズや重量は
異なりますが、大体こんな感じの作業です。

ちなみに4tトラックだと
洋室(8畳)いっぱいくらいの物量になります。

いかがですか?

想像通りのキツさと
想像以上腰の痛みを引き起こします。

これがトラックドライバーが過酷と
言われる理由の1つ目です。

トラック運転手が過酷と言われる理由 【拘束時間】

トラック運転手の拘束時間が長いというのは
結構知られていると思いますが、

そのすべてを運転に費やしている
ってわけでもないんです。

先の手積み・手おろし
時間がかかることも原因の1つですが、

何よりトラック運転手を悩ませるものが

待機時間です!!

待機時間がピンとこないよって人に
具体例を2つ説明します。

トラックドライバーが味わう待機時間
〜パターン1〜 

①荷物の積込みのため、積み地に到着
 (積み地は主に倉庫)

②荷物を積みに来たことを
 積み地の担当者に伝えると

担当者

「準備するから待ってて」

③素直に待つ・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・まだ?

この待ちが場合によっては3〜4時間
時にはそれ以上待たされることも。

これを喰らうと

拘束時間がめちゃくちゃ長くなる!

仮にその日17時に退社予定だった人が
3~4時間待たされようものなら、
退社は20時・21時になってしまいます。

こうなる原因は、だいたい次のどれか

荷物が載っている海上コンテナが
 倉庫に届かない

積込みのトラックが多く順番待ち

倉庫側の不手際

荷物を積んで届けるまでが
トラック運転手の仕事ですので
待つしかありません。

トラック運転手が味わう待機時間
〜パターン2〜

続いてのパターンは、主に
中距離〜長距離ドライバーが経験します。

①東京で積込み大阪へ配達

②大阪で無事に荷物を配達

③ここで会社から連絡

上司

大阪から関東圏の荷物
(帰り荷)を探すから
そこで待ってて

配達先の付近から出発地点までの
荷物を「帰り荷」と呼びます。

④素直に待つ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・まだ?

この場合1日〜2日待たされることも
珍しくなく、ひどい時には
1週間待たされることも!!

ドライバーが東京に住んでいる人だと、
当然家には帰れません!

この原因はただ1つ

会社は荷物を積んでいない状態で
帰らせると、燃料代が勿体ない。

少しでも多く
利益を出すべく帰り荷を探す。

荷物が見つかるまで
ドライバーは家に帰れない…

このように待機時間が長ければ長いほど、
拘束時間も延びてしまい

過酷な労働環境になるのです!!

トラック運転手が過酷と言われる理由 【長時間運転】

トラックドライバーへの転職を考えている
人の中には、

運転に自信があり

運転が仕事って楽そうじゃん!

と思われることも
あるのではないでしょうか?

先述したように、手積み・手おろしなど
運転以外にもキツい仕事はあるのですが、

仮に運転だけだったとしても
かなりの体力を使います。

トラックドライバーが
1日に走行するおおよその距離

・長距離 1000km〜

・中距離 500km〜1000km

・地場  30km〜500km程度

距離の目安

東京~福岡 1,000km

東京~大阪 500km 

中距離・長距離ドライバー
長時間運転はかなり過酷です。

とくに長距離ドライバーは、毎日
《東京~福岡》を運転することになります。

それだけでもなかなかキツいのですが、
さらにしんどいことが

着発と呼ばれる運行!!

着発とは

①東京発~大阪着の荷物を運ぶ

②帰りに大阪発~東京着の荷物を運ぶ

③東京で荷物をおろしてすぐ
 遠方の荷物を積んで走る

この着発によりトラック運転手は家に
帰ることが出来ず、
常にトラック内での生活を強いられます。

ドライバー

この荷物をおろしたら、家に帰れる~♪

上司

その荷物おろしたら、
そのまま積込みをして
大阪に走って!

ドライバー

・・・・帰れないの?

もともと運転が好きで、仲間うちでも
とび抜けて長時間運転を得意
としていたぼくですら、

長距離ドライバーの仕事はかなり
過酷に感じ、結果断念しました…

過酷極まりない長距離ドライバーですが、

捉え方によってはメリットでもあります!

トラック運転手の中には、

「長距離でがっつり稼ぎたい!」

という人もわりと多くいます。

実は長距離ドライバーは
それなりの給料がもらえるんです

長距離ドライバーの給料

平均して50万/月ほど

繁忙期は70万/月稼ぐことも!

会社や時期にもよって変動

過酷は承知のうえ、
とにかく今すぐ稼ぎたい!!

という人であれば
向いている職業と言えるでしょう。

まとめ

トラック運転手が過酷と言われる
理由をまとめると

・肉体労働

・待機時間

・長時間運転

以上の3つです。

今回はその具体的な理由を解説しました。

トラック運転手への転職を考えている人に、
本記事の内容が参考になれば幸いです。

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ABOUT ME
beaver
20代で小学校教諭をするも人間関係で心病んでしまい、トラックドライバーへ転職することに。4t・10t・大型トレーラーまで乗務し、地場~長距離までひと通り走ってきました。運送会社も5社ほど渡り、優良企業とブラック企業どちらにも勤務。この経験をもとに優良運送会社へ入社するためのアドバイスを当ブログで紹介しています。