大型トラックドライバーをしている女性ってカッコいいですよね。
男性でさえ躊躇してしまうほど大きな車両を運転する様は、見ていて惚れ惚れします。
そんなトラックドライバーになる女性は近年増加傾向です。
女性人気の高い事務系の仕事と比べるとトラックドライバーは過酷な仕事にはなりますが、その分給料も高くなります。
運転が好きだし稼げそうなトラックドライバーになりたい。
そう考えたとしてもつぎの疑問を持つ人が多いかと思います。
女性でトラックドライバーって体力的に大丈夫?
そこで今回はトラックドライバーを目指す女性のため、体力不要で働きやすく、既に多くの女性トラックドライバーが在籍している運送会社の特徴を記事にしました。
この記事を読むことで、女性トラックドライバーになるにはどのような会社を選べば良いかがわかります。
はじめに結論からお話すると、女性におすすめする運送会社はタイトルにもある『海上コンテナ輸送』を行う会社です。
詳しく解説していきます。
女性トラックドライバーにおすすめは『海上コンテナ輸送』を行う会社
海上コンテナ輸送は海外から輸出入される荷物を入れた『コンテナ』を運ぶ仕事です。
海上コンテナは大型船に載って世界各国を回っており、世界の物量のほとんどをまかなっています。
港に到着した海上コンテナを輸入業者へ届ける場合や、輸出業者の所から港へ海上コンテナを送る際に、海上コンテナ輸送を行う運送会社が運ぶことになります。
・港 ⇨ 輸入業者
・輸出業者 ⇨ 港
海上コンテナ輸送用のトラックが運搬する
海上コンテナ輸送には専用のシャーシが必要になるため、限られた運送会社でないと海上コンテナ輸送はしていません。
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この海上コンテナ輸送を担う会社が、トラックドライバーを目指す女性におすすめです。
海上コンテナ輸送をおすすめする理由『荷物を扱うことがない』
海上コンテナを輸送するドライバーは、荷物を扱うことがありません。
トラックドライバーの多くは、手積み手おろしと言って自分の力で積みおろしをする場合が多く、かなりの体力が必要です。
ところが海上コンテナ輸送に関しては、コンテナへの積込みやコンテナからの荷おろしは別の業者が行います。
荷物を載せたコンテナは重機やクレーンで積みおろしをする流れです
トラックドライバーは運転だけに専念することができるので特別な体力は必要ありません。
これがトラックドライバーを目指す女性におすすめする理由です。
実際に港付近を走行すると、海上コンテナ輸送のトラックを運転する女性を見かける機会が増えました。
海上コンテナドライバーの20人に1人が女性のイメージです。
(10年前だと100人に1人いるかいないか)
実際に働く女性が増えつつあるのは、女性にとって働きやすい環境が整ってきていることがうかがえます。
海上コンテナ輸送に必要な運転スキル『ミニバンに乗れればOK』
海上コンテナ輸送に利用される車両は、大型トレーラーです
トレーラーヘッドと呼ばれる牽引車にシャーシ(台車)を連結し、シャーシの上に海上コンテナを載せて運びます。
ヘッド+シャーシの全長は16.5m 幅2.5m
男性でさえ怯んでしまうサイズです。
そんなに大きな車を普通の女性が運転できるのか、不安に思う人も多いことでしょう。
自身も大型トレーラーに乗務し、多くの新人ドライバーを目にしてきた私の見解では
普通の女性でも大型トレーラーの運転は問題なくできます。
免許とりたてで大型トレーラーに乗る人は、最初こそ冷や汗をかきながら運転しますが、半年〜1年もすれば鼻歌を口ずさみながら運転できるようになります。
免許は取ったけど運転できなかった人は1人もいません。
とはいえ乗用車も運転できない人ではさすがに厳しいので、
・大きめのミニバンが運転できる
・大型トレーラーを運転したい気持ち
以上2点が必要条件といったところです。
これならハードルは低いと思います。
興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。
海上コンテナ輸送に必要な免許
一から海上コンテナ輸送のドライバーを目指す場合は、次の運転免許が必要です。
・大型自動車第一種
・けん引免許
大型トレーラーなので、けん引免許も必要になるためちょっと大変です。
ただこの2つの免許を持っていれば、運送業界で食いっぱぐれることはありません。
大型免許の費用は所有している免許によっても変動しますが、30万円〜45万円ほど。
免許取得には普通自動車免許を取得して3年以上が経過していることが条件です。
けん引免許の費用は12万円〜15万円。
普通自動車の免許保持者が条件となります。
・大型自動車免許 30万円〜45万円
(普通自動車免許を取得して3年以上)
・けん引免許 12万円〜15万円
(普通自動車免許が必要)
いちから海上コンテナドライバーを目指す場合は、大型自動車+けん引の取得に42万円〜60万円が必要費用となります。
免許取得費用を安くする方法を別の記事で紹介していますので、気になった方はそちらもご覧ください。
海上コンテナを運ぶ会社の探し方
前述したように海上コンテナ輸送は一部の運送会社でしか行っていません。
求人媒体をうまく使って海上コンテナ輸送を行う運送会社を見つけだす必要があります。
そのときに注意すべきは
同じ海上コンテナ輸送でも、会社によってドライバーの給料が大きく異なること。
主な原因は元請け・下請け・孫請けと数社を経由するなかの末端であるパターンです。
この場合、途中のピンハネにより売上が減りドライバーの給料が低賃金となってしまいます。
このような低賃金の会社を、求人の募集内容から判断するのはとても困難です。
募集要項はいくらでもごまかしができるので。
解決策は低賃金の会社が掲載しない求人媒体を利用することでしょう。
低賃金の会社が掲載しない求人媒体は登録制の求人媒体です。
登録制の求人媒体は手間がかかるので、登録不要の求人媒体と比べて応募が少なくなります。
低賃金の会社は条件の悪さから人の入れ替わりが激しく、応募数が少ない登録制では人材をまかなえません。
そのため登録不要の求人媒体へ掲載することがほとんどです。
結果的に登録制の求人媒体には、高賃金の会社の割合が高くなります。
高賃金の会社は離職率が低いので、応募数の少ない求人媒体でも問題ありません。
むしろ登録の手間を惜しまない人は、優秀な人材であることが多いため進んで登録制の求人媒体に掲載しています。
高賃金の優良企業を求めるのであれば、必ず登録制の求人媒体を利用しましょう
まとめ
最後に本記事をまとめていきます。
・海上コンテナ輸送はあまり体力を消耗しないので女性におすすめ
・大型トレーラーを運転する必要あり
・ミニバンを運転するスキルと大型トレーラーを運転したい気持ちがあれば、大型トレーラーの運転は問題なし
・免許をいちから取得する場合は大型自動車+けん引の取得に42万円〜60万円が必要(安くする方法もある)
・高賃金の優良企業を求めるのであれば、必ず登録制の求人媒体を利用するべき
これから先の運送業界は、今以上に人材不足に悩まされることが確実です。
そのため女性が活躍できる場が増えていくことでしょう。
実際にここ数年で女性トラックドライバーは増えつつあります。
大型トラックの運転は乗用車では味わえない楽しさがあるので、トラックに乗りたいけどあと一歩勇気が出ない女性は、これを機に行動してみてください。
トラックを運転する女性はかっこよくて、一目置かれること間違いなしです。
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