トラック運転手として運送会社に入社するには、求人情報を元に会社選びをするのが一般的です。
しかし困ったことに、
募集内容と実際の仕事内容が大きく違っていた!
なんてことは決して珍しくありません。
運送会社は人手不足から、あの手この手で人員を確保しようと動いています。
その結果、募集内容と実際の仕事内容にズレが生じる会社も存在するのです。
そんな会社に入社したら最悪ですよね・・・
そうならないために面接時はコチラからも質問をし、その解答で『運送会社の特徴と募集内容にウソがないか』を探りましょう!
・運送会社の面接ですべき質問
・質問の解答でわかる募集内容のウソ
・面接時にわかるブラック運送会社
物流業界は未経験でも歓迎される業界ですが、無知のまま飛び込むとウソの求人に引っかかり、良いようにこき使われるリスクもあります。
この記事でお伝えする質問を面接で行い、会社選びの判断材料とすることで、いかがわしい会社を回避できる確率がすごく高くなりますので、是非参考にしてください。
運送会社の面接ですべき質問5選
1.一日の流れの実例
一日の流れの一例を教えてください
この質問をすることで、実際の勤務時間を知ることができます。
募集内容では『8:00~17:00 実働8時間』と記載されることがほとんどです。
なかには残業ありと載せている会社もありますが、細かい時間については省かれています。
そのため面接を受ける会社の実例を聞いておけば、大方の残業時間を予測できます。
さらに踏み込むのであれば、勤務時間が長くなる場合の実例を聞くと良いでしょう。
ストレートに勤務時間を聞いても良いですが、面接する側も勤務時間の質問は想定しているため、上手くはぐらかされることがあります。
少し捻って実例を聞くことで、はぐらかすことが難しく、実際の勤務時間を答える可能性がぐんと高まるのです。
ここで聞き出した一例と募集内容が大きく異なるようであれば、その会社は要注意と捉えて、再考することをお勧めします。
2.社会保険の加入時期
社会保険は入社後いつから加入できますか?
この質問を投げかけることで、以下のことを確認できます。
● 雇用契約or請負契約
● 正社員雇用の時期
運送会社の中には、募集内容で正社員雇用と掲載しておきながら、実際は請負契約や契約社員での雇用を行う企業が存在します。
間違ってもこのような会社に入ることがないよう、当たり前のこともしっかりと確認しておきましょう。
3.横乗り期間
物流業界が未経験の人であれば「横乗り」と聞いてもピンと来ないかもしれません。
トラック運転手は通常1人で運転1人で積み下ろしを行うが、新入社員に対しては先輩社員や管理職が助手席に座り指導をする。
このことを通称『横乗り』と呼ぶ。
横乗りの期間は会社によって大きく異なりますが、3日~14日が妥当です。
なかには横乗り期間無しで初日から1人で運行という会社もあります。
横乗り期間についてはストレートに質問してかまいません。
横乗り期間はどのくらいですか?
また質問に対しての解答が次の場合は注意が必要です。
・横乗り期間が極端に長い(1か月以上)
・期間に定めがなく、うやむやにされる
横乗り期間の間は限りなく低い給料設定の場合が多いため、これが長くなると数か月間収入が低くなる危険があります。
横乗り期間が長い場合や、はっきりしない場合はトラックの空き状況も確認しておきましょう。
現状が[ドライバー数=トラック]の会社だと、新人が入社した後で新らしいトラックの購入手配を行うため、場合によっては数か月にわたり横乗りが続く可能性があります。
4.一か月の休日数
求人情報の募集内容に一か月の休日数も掲載されていますが、記載された情報と事実が異なる場合も多いため面接時に確認しておきましょう。
一か月の休日数は、一般的な運送会社で5日~6日どんなに少なくても4日はあります。
一か月の休日数は何日ですか?
基本は5日~6日ですが、仕事がある時は休日出勤をお願いします。
このような会社は要注意です。
運送会社は[荷物を運んだ量=売上]となるため、ドライバーの休みよりも仕事を最優先しがちです。
休日出勤が当たり前な雰囲気の会社は、ドライバーのことを大事にしない傾向にあります。
ただそのような会社でも
休みは少なくても良いから、とにかく稼ぎたい!!
と言う人にはうってつけと言えるでしょう。
長距離も行う運送会社では、配達先で休日扱いの場合があります。
この場合トラックの中で丸1日過ごさなくてはならず、疲れがとれません。
自宅で休日を過ごせる会社を選択しましょう。
5.事故を起こした場合の損害金
最後に少し質問しづらい事故のこと。
事故のことを聞いて心象が悪くならない?
このような心配もあるかもしれませんが問題ありません!
私は過去の面接で毎回事故に関する質問しましたが、すべてで採用されました。
実際の聞き方は以下のとおりで問題ありません。
万が一事故を起こした場合の損害金に、
ドライバー負担はありますか?
この質問に対しては妥当な解答としては、
ドライバー負担は高くても5万円〜10万円。負担無しがベストです。
損害金に対しては会社の保険で支払い、保険免責額をドライバーが負担する会社が多いようです。
事故損害金を会社が立て替えて支払い、月々の給与から天引きするシステムの運送会社が存在します。
事故損害金は場合によって数百万円にもなり、事故の損害金を払い終わるまで退職させてもらえない可能性もあります。
そうなっては飼い殺しです。
他の条件がどんなに良くても、事故損害金がドライバー負担の会社は絶対に避けましょう!
まとめ
以上が運送会社の面接でコチラからすべき質問5つです。
最後におさらいしておきましょう。
運送会社の面接でコチラからすべき質問5選
1.一日の流れの実例
2.社会保険の加入時期
3.横乗り期間
4.月の休日数
5.事故を起こした場合の損害金
面接時にコチラから質問をし辛い気持ちもあるかもしれませんが、幸いにも物流業界は人手不足。
質問したことで不採用になることは考えにくいと言えます。
入社後に「失敗した!」とならないためにしっかり確認し、募集内容との相違点や疑わしい解答があれば別の会社を探しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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