普段の生活で自動車を運転される人であれば、必ず所持している「普通自動車免許」
普通自動車免許でどのサイズのトラックを運転できるのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では普通自動車免許で運転できるトラックを、わかりやすく解説していきます。
この記事を書いた人
・トラックドライバー歴6年(現役)
・小型トラック〜大型トレーラーまで経験
・大型免許等 運転に関わる免許を一通り所持
普通自動車免許に記載されている内容って、正直わかり難くないですか?
とはいえ知らずにオーバーサイズの車両を運転すれば、無免許運転になってしまいます。
レンタカーでトラックを借りようと思っている人や、仕事でトラックの運転をしなくてはいけない人は、絶対に抑えておかなくてはいけません。
普通自動車免許を所持したAさんが、Bさんに「運転しても大丈夫」と言われトラックを運転。
しかしAさんの普通自動車免許では運転してはいけないサイズだった。
運転したAさんが無免許運転で罰せられる。
仮に他の人が大丈夫と言っても、罰せられるのは運転手です。
知らず知らずのうちに無免許運転をすることがないように、ぜひこの記事を活用してください。
この記事でわかること
✅普通自動車免許で運転できるトラックサイズ
✅運転できるトラックの具体的なサイズ感
✅車検証を用いての確認方法
普通自動車免許で運転できるトラックは
普通自動車免許で運転できるトラックは、取得時期によって異なります。
取得時期による違いは次の3つです。
平成19年6月1日までに取得した人
平成19年6月2日〜平成29年3月11日の間で取得した人
平成29年3月12日以降に取得した人
取得時期ごとの条件と免許表記、実際に運転できるトラックを解説していきます。
平成19年6月1日までに取得した人
平成19年6月1日以前に取得 | |
車両総重量 | 8トン未満 |
最大積載量 | 5トン未満 |
平成19年6月1日以前に普通自動車免許を取得した人
現在の正式名称は『8t限定中型自動車免許』となります。
※tはトンの略
8t限定中型免許で運転できるトラックの最大サイズは・・・
こちらのトラックは通称4tトラックです。
車両総重量8t未満・最大積載量5t未満のトラックがこれにあたります。
最大積載量が5t未満、つまり4.999tまで積めるトラックなので4tトラックと称するわけです。
8t限定中型免許で運転できる目安として、4tトラックと覚えておくと良いでしょう。
※あくまで目安ですので、運転前には必ず車検証を確認するようにしてください。
余談になりますが、8t限定中型免許では乗車可能定員が11名を超えるマイクロバスは運転できません。
マイクロバスの車両総重量は5トン以下なのですが、8t限定中型免許は定員数10名以下とされているのでご注意ください。
平成19年6月2日~平成29年3月11日の間で取得
平成19年6月2日~平成29年3月11日の間で取得 | |
車両総重量 | 5トン未満 |
最大積載量 | 3トン未満 |
平成19年6月2日~平成29年3月11日の間で普通自動車免許を取得した人
正式名称は『5t限定準中型免許』となります。
5t限定準中型免許で運転できるトラックの最大サイズは・・・
こちらは通称2tトラックです
最大積載量が3t以下の2,999kgなので通称2tトラックです。
5t限定準中型免許で運転できる目安として、2tトラックが運転できると覚えておくと良いでしょう。
※あくまで目安ですので、運転前には必ず車検証を確認するようにしてください。
平成29年3月12日以降に取得した人
平成29年3月12日以降に取得 | |
車両総重量 | 3.5トン未満 |
最大積載量 | 2トン未満 |
平成29年3月12日以降に普通自動車免許を取得した人がこちらの区分になります。
普通自動車免許で運転できるトラックの最大サイズは・・・
通称1tトラックと呼ばれます。
先述の4t・2tトラックと同じく、最大積載量が2t未満の1,999kgであるため1tトラックとされています。
普通自動車免許で運転できる目安として、1tトラックが運転できると覚えておくと良いでしょう。
※あくまで目安ですので、運転前には必ず車検証を確認するようにしてください。
車検証の確認が大事
先述した各免許における、運転できるトラックのサイズ感はあくまでも目安になります。
現在日本を走行しているトラックの中には「増トン車」と呼ばれるトラックが存在します。
エンジンやフレームを強化することで、本来の積載量や車両重量を大幅に増加させたトラック。
そのためトラックの運転をする際には、必ず車検証と運転免許証を照合してください。
車検証は最大積載量と車両総重量の枠を確認し、自身の免許証の記載からオーバーしていなければ問題ありません。
この場面は特に注意が必要
冒頭で紹介した、他の人に大丈夫と言われ運転したら無免許運転になってしまった。
こういった場面は意外と起こり得るので1つ紹介します。
・5t限定準中型免許を所持した人が2tトラックをレンタルして引っ越し
・引っ越しの手伝いで来てくれた友人にトラックの移動を任せる
・友人は普通免許を所持しており、無免許運転になる
いかがですか?
誰にでもあり得る場面ではないでしょうか。
万が一この状況で対人事故を起こし、相手に怪我でもさせてしまったら一大事です・・・
自分の身を守る意味でも、現在所有する免許と運転可能な車両はしっかり把握しておきましょう!
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